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インド水事情

インド事情

 

 

 インドは、日本の約9倍の面積を持ち、北は雪に覆われたヒマラヤの高地から、

南はヤシの木が繁る海岸線まで、ベンガルタイガーやインド象の生息する森林や、

ラクダが行き交う乾燥した砂漠など、多様な生態を有する広大な亜大陸国家だ。

 この大国インドは人口は既に13億人を越えもうすぐ中国を抜き世界一に、国連

まとめでは2050年には人口16億人と予想されている。

 近年の経済発展により2017年名目GDPはフランスを抜き世界6位となり世界

で最も有望とされる国家の1つで、世界情勢不安の中でも成長が止まらず新興国

BRICSの中でも優等国だ。日本との関係も良好で、多くの日本企業が生産拠

点あるいは市場として進出している。

 


 そんな大国インドだが、日本においては地理上では知っていても関わりも少なく

ほとんど知らないと言って良い。インドで思いつくのはカレー位で、メディアによ

る経済・紀行番組や観光情報では、インドの良い点ばかりで内情は解らない。
 発展めざましいインドだが、ご多分に漏れず経済発展と共に環境破壊も深刻化し、

国際報道にて頻繁に伝えられるようになった。2016年世界保健機構WHOの世界

大気汚染都市ランキングでは、トップはイランのZabolであったが、2位と3位は

めでたくインド都市、ベスト20都市中インドの10都市がランキングされるほどだ。

 因みに、汚染大国中国はBest20都市中3都市で、他はサウジアラビア等の産油国。

もっとも、中国データの信憑性は??なので、疑わしい。

 


 生命の源である「水」の環境破壊も深刻だ。インド政府政策策定機関「インド行

政委員会」の報告書では「史上最悪の水危機」と表現され、現在6億人が水不足に

直面し、清潔な水を確保できないため毎年20万人が死亡しているようだ。

 インドの水の約70%が汚染されていて下水整備が進んでいないことから、廃水の

3分の2が未処理のまま河川や湖沼、地下水などに直接流入し、水質汚染が拡大し

ている。

 


 環境汚染は、途上国の共通課題ではあるが、インドにおいても人口の都市集中に

よるゴミ・廃棄物増加に収集運搬と、焼却処理あるいは埋立処分能力が間に合わず、

人々のゴミ排出方法の不徹底、美化意識欠如により、街角や河川はゴミため化する。

河岸にはPPやPEの袋や容器がは溢れ、今さら先進国でストローだけを無くしたとて

どうなるものでもないだろう。

 

 

 日常の料理や洗濯からの生活排水、し尿は未処理のまま近傍の河川へ垂れ流され、

水中の酸素は消費尽くされ硫化水素やメタンが発生する等、もはや生物は死に絶え、

藻類も発生できないほどの黒臭水となっている。そして、人々はその畔で、力強く

生きている。

 


 水質汚染はインド全土に広がり、汚染被害が顕著なのが、ヒンドゥー教が聖な

る川として崇めるガンジス川で、生活排水や工場排水、火葬された遺体や遺灰が

そのまま流されている。

 ガンジス川プロジェクトへ

 

 

 ヒンドゥー教徒は、ガンジス川の水が全ての罪を洗い流すと信じているため、

この川で沐浴を行っているが、もはや水を浴びれば洗い流すというよりは、汚染

されてしまうだろう。そして、インドでは40%以上の人々が屋内にトイレが無く、

屋外で排泄しているため汚物、汚水が未処理のまま放流され、水質汚染が進行し

てしまう。

 


 こんなインドから従来よりネットを通じて、水質浄化に関する問合せが度々あ

ったので、いつかはインドへとは思っていたが、遠地であり現実感はなかった。

しかし、ついに昨年インドから直接来訪者があり、水質浄化への協力を依頼され

ると、傍観者でもいられない。
 何せ、目指すは「世界の水質浄化」なのだから。。。。

 

 

 そして、インドより正式に招待状が届き、いよいよのインド訪問となった。当初

はインド政府大臣面談やガンジス川プロジェクト開始イベント等が計画されたが、

日程や準備が整わないため、とりあえず行って現地視察し現状を知ることを主目的

とした。

 活動拠点として、南インドの東側ベンガル湾に面するタミル・ナードゥ州の州都

チェンナイにNGOジャパン・ウォーター・ガードのインド支部 Japan Water Guard

- India Chapter を設立し、その発足式典も行うこととなった。

 

 

 なぜチェンナイか?と言えば、最初に日本に会いに来たのがチェンナイ人だった

ためだが、チェンナイは旧マドラスといわれ歴史ある港湾都市で、人口約500万人、

インド有数の世界都市で、南インドの玄関口と言われる。自動車産業や情報技術産

業が盛んなため日本とのかかわりも深く親日的であることから、活動開始の適地で

あろう。

 

 

 今後活動の活発化と共に、首都Delhiや西部大都市Mumbai等にも支部設置を目指

したい。
 そんな、初めてのインド訪問を記憶と記録のためにブログに書き残すことに。。。。

まずは、今回序章として、次回からインド視察のご報告と水に関わる諸事情を!

 

『史上最悪の水危機』をどうしたら解決できるのか? 良い方向に向かえるのか?

甚だ疑問でもあるが、インドの人々の純粋さと環境を思う気持ち、そして自らを信

じて、まずはできることから始めましょう!!

 

皆さん、ご協力を!!

 

 

うぉータン | 水辺散歩 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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