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夢・幻の平和

貧困欲望果て

最近、タイや南シナ海が騒がしくなったので、世界中で紛争が多くなった
のかと言えば、決してそうではない。争いごと、紛争は、古来より
世界中
で起きていた。それが、情報技術の進化により、瞬時に世界中に
伝えられ
るため、遠隔地での紛争もリアルタイムで知ることができるよ
うになった
だけだ。

 

争いがなぜ起きるかと言えば、個人であれ、国であれ、根源は生きるた
の奪い合いだ。家族や国民が生きるため、より豊かになるため食料、
金銭
領土、人を奪い合い争ってきた。
直近に行われた最大の争いが第二次世界大戦であり、日本は敗戦国となっ
たが、この大戦により、紛争
の色合いが変わった。
 

第二次世界大戦後50年間は、社会主義・共産主義と資本主義・民主主義
とのイデオロギー対立で、共産主義は赤とはっきり色分けされていたため
わかりやすかった。しかし、50年間続いた冷戦構造は、20年程前、旧
ソ連邦の崩壊、東西ドイツの統合などにより終焉を迎えた。そして、イデ
オロギーは国際政治において、敵味方を分ける価値観ではなくなった。
今では、旧ソ連邦の宗主国ロシアは、市場経済を取り入れ、豊富な資源を
背景に経済大国となっている。共産党一党独裁体制をとっている中国です
ら、市場経済を取り入れたことにより、GDPは日本を追い越し世界第2
位の経済超大国となった。イデオロギー対立の終焉は、EU統合などの再
編もまねき、途上国、新興国と言われる国々が急速に経済発展をして、世
界の経済連携は強化され、国家間の紛争もなくなるかに思えた。
 


近年、BRICSと言われる新興国が台頭し、東南アジアや中東・アフリ
カ諸国は、豊富な資源や格安な労働力を元に経済発展を続け、豊かさは多
くの人口の消費を増大させ、大きな市場へと変貌している。数年前まで、
狩猟や、農耕で生計を立てていた人々が、地下に眠る資源のおかげで現金
収入を手にすることができた。腰巻き一つから、英国生地スーツを着るよ
うになったわけだ。この豊かさが、均等に配分されるのなら問題ないが、
そうはいかないのが世の中だ。共同しての狩猟や農耕を営んでいた時代は、
その収穫は平等に配分することができたが、濡れ手に粟で手に入れた現金
は、支配層が独占してしまう。その資金により、欧米教育を受けた頭の良
い連中が、ビジネスを独占していく。結果、大金持ちの支配層と、貧困層
の格差が生まれる。その課程には、欧米による資本主義の派生や周到な政
治経済活動がある。これは、一足先に豊かさを手に入れた中東産油国を見
れば良く解り、王族が利権を独占して、巨万の富を築いている。
 


富裕層との格差は、貧困層に絶望・空しさ、失望感を与え、そこに入り込
んでくるのが宗教だ。アフリカ、アラブ、中東、東南アジアに至る広大な
地域にて信仰されているイスラム教だが、一神教でアラー神の元へ召され
ることを是としている。現世でのどうしようもない苦しみは、神に召され
ることにより苦しみから解き放たれ、パラダイスへ行けると信じられてい
る。この苦しみを与える圧政や富裕層に対して、死を持って抗議すること
を是とするから始末が悪い。このイスラム過激派により、世界中でテロが
繰り返され、アラブの春もこの勢力により引き犯され、イランやイラク、
シリアなどの国家もこの宗教により成り立っている。イスラム教そのもの
が悪いわけではないが、どうにもならない虚無感は過激な行動に走らせる。
かつて日本においてもバブル景気の最中、若者たちがオーム真理教に走り
過激化したのと同じだ。
 


それでは、共産党国家の行う経済発展が良い結果かというとそれも違う。
本来、共産主義、社会主義は、平等に分かち合うことを目的としているは
ずだが、実際の共産党国家は、偉大な指導者?に全ての権限が集中し、そ
の親族、取り巻きが権限、富を独占している。
共産党一党独裁の巨大国家中国は、市場経済導入後20年ほどで、世界第
2位の経済大国とはなったが、国内において貧富格差、少数民族問題、環
境汚染と課題が山積みである。国内問題の不満を共産党に向けさせないた
めに、反日運動などを煽り、国際紛争化させている面もあるが、この原因
も端的に言えば、多くの民衆の貧困と共産党幹部の欲望による富の独占だ。
経済発展という欲望を満たすために、自国の資源だけでは足りずに、他国
の資源を奪い取ろうと、海洋進出を試みる。東シナ海や、南シナ海での日
本やベトナムとの紛争がそれだ。
自らを正当化させるため、対立軸を造り、誰かを悪者にしようとする手法
は、宗教もイデオロギーも国家運営も同じのようだ。
 


世界から貧困と欲望がなくならなければ、紛争もなくならない。
地球上の70億人が、貧困から抜け出すためには、その胃袋を満たす食料と、
経済発展するための膨大なエネルギーや資源が必要になる。しかし、利用
できる食糧やエネルギーは十分ではなく偏在しているため奪い合いになり、
国際紛争が起こる。今後、途上国の経済発展への欲望は、さらなる食料や
エネルギーを必要としている。貧困層から、富裕層への変換においては多
くの争いを生み出し、激烈化するかもしれない。一定の豊かさを手にして
も、さらなる豊かさを求めるため、衰えを知らない人の欲望は、常に争い
を引き起こす。
 

いくらかでも争いを減らすためには、いつも腹一杯で、もうこれ以上食
べられないと感じるほどの、沢山の食料とエネルギーが必要になる。
この食料とエネルギーを生み出す最重要
資源は何か?それは「水」だ。
飲料水は勿論、水がなければ、食料やエネルギーを得ることもできない。
米や野菜も、牛や豚も水がなければ育たない、石炭火力も原子力発電も
水がなければ発電できないのだ。
ということは、争いを防ぐためには、きれいな大量の「水」が不可欠だ。
だからといって、水を奪い合うのは論外で、紛争は無くすために大切な
ことは水を大切にすることだ。

水を大切に、水を汚さない、水をキレイに

世界から紛争無くすために、水を大切に!

 
うぉータン | ちょっと言わせて | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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