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どう守る水源地

上毛新聞に掲載された「論点」取材記事をお届けします。
2012年8月15日(水)掲載


どう守る水源


外国資本などからの森林買収を阻止するため、群馬県が本格的な施行準備を進めて
いる群馬県水源地域保全条例。「首都圏の水がめ」として安全で豊かな水を保つた
めに水源の保全とどう向き合うべきか、意見を求められました。



以下、JWG理事長としての取材記事

安くない森の価値


 水源を保全しようとする条例の趣旨は共感できるが、規制をしなければ守るこ
とができないという現状を見直すのが先だ。先祖伝来の山林を、土地所有者がな
ぜ手放さなければならないか。それは維持の負担に対し、将来への展望が不透明
すぎるからだ。
 産業としての林業は低迷しているが、世界の水需要の高まりや二酸化炭素(C
O2)の排出権取引などをにらめば、「本県の森の価値」は決して安価ではない。
その価値を科学的に示し、県民が誇りを共有することが不可欠だ。目的や理念が
判然としないまま「水源を守ろう」と呼び掛けるだけでは理解は深まらないだろ
う。



 NPO法人のジャパン・ウォーター・ガードは2005年、利根川の水質改善を
進めるために設立したが、現在は、国内だけでなく、中国や韓国など東アジアでの
水質改善活動にも協力するようになった。海外での生活習慣や住民の考え方に接す
るうちに、日本での水源保全や水質改善はそれほど難しくないはずだと思うように
なった。
 理由の一つは日本は高度経済成長時代の公害を乗り越えてきた経験があること。
企業や行政には公害を防ぐための知識や技術、ノウハウが蓄積されているし、公害
に対して住民の鋭い目もある。
 二つ目は日本人の気質。自然を畏怖し、崇拝する神道的な考え方が根付いている。
東日本大震災で自然の脅威を目の当たりにした今、われわれは「自然の中で生かさ
れている」という謙虚な心の大切さを強く再認識している。



 また、「モノを大事に」という公共心が日本人には比較的高い。昔から道普請
や入会地の管理などで、享受する利益に対して応分の負担をすることも受け入れ
てきた。
 水源となっているからといって、土地所有者だけが保全の負担を強いられる必
要はない。企業による環境保全の市民団体への資金支援をもっと後押ししたり、
下流域で恩恵を受ける首都圏の住民に力してもらうことも可能だ。
 日本には水源を守るための能力と資金、国民の意識がそろっている。水源を守
る意義を共有し、そうした力を結集できれば、おのずと保全の機運は生まれるは
ずだ。

以上、掲載記事でした。

 

 外国資本による森林など水源地の土地買収を受けての、水源県「群馬県」は、
10月から土地売買を監視する群馬県水源地域保全条例を本格施行するようです。
 林野庁によると、外国資本による森林買収は昨年、全国で14件、154haが、
買収されています。買収の目的は定かではありませんが、私たちの生活を支え
る水、その水源地が外国資本のものでは不安を感じえません。
 しかし、本当の意味で水を守るには条例を施行したから守れるものではなく、
法律を施行させたから、守れば良いというのではありません。
 法律や行政任せにしていては、守れません。水を使う私たち一人一人が、水の
大切さを知り、自分で守るという気持ちが大切です。

さあ、一緒に水を守りましょう!!



うぉータン | ちょっと寄り道 | 17:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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