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烏梁素海

   汚染のわけ

烏梁素海をボートで爽快に走り、水域の状況視察、野鳥の観察を楽しみます。 
ボートは時折、アシ原の中を抜けますがアシ原の中には水路ができています。
漁業者と思われるボートを時たま見かけますが、観光地化もされていないため
出会うのは野鳥だけです。

◇アシ原のボート用水路
梁1.jpg

アシ原の中はボートはゆっくり進みますが、時には野鳥が体当たりしてきます。

梁2.jpg

水路のカーブを抜けると、広い水路に出て前方に何やら施設が見えてきました。

梁3.jpg

さらに近づくと、ここが外部からの流入口のようです。
そう言われてみれば、水の色が薄茶色になっており全く透明度はありません。
ボートを岸辺に着け上陸です。

梁4.jpg

今通ってきた、水路を振り返ります。右手にあるのが乗ってきたボートです。
釣り人も数人いるので、陸路からも来ることはできるのでしょう。

梁5.jpg

建物の裏手にまわってみると、ポンプ場のようです。こちらが正面ですが、、、

◇ポンプ場正面
梁6.jpg

ポンプ場への流入水路は、幅は40〜50mはあるでしょうか。
流れがあまりないので、聞いてみると今は渇水期で烏梁素海には流入させて
いないようです。

◇流入水路
梁7.jpg

烏梁素海湿地帯は、周辺の生態系統面を維持するにあたり、重要な作用を発揮
していて、湖の上流の90%以上の農業廃水と生活汚水、工業廃水が流れこみ、
湿地のアシやガマなどの水生植物と微生物が湖水に対して生物による浄化を施
し、その後、黄河に流れた水は黄河の水質の安全を守る役目をしています。
要するに烏梁素海のアシ原などの植生による水質浄化効果を期待して、古くか
ら排水を流入させていたようです。
でも、1980年以降の経済発展により、湿地帯の自然浄化機能では、間に合わ
なくなり、湿地帯の水質汚染が進行しているのです。
その対策として、様々な対策を取られ国際的なプロジェクトも実施されたよう
ですが解決策がなく、いよいよ困ってJWGに声がかかったようです。
12次5カ年計画により、汚染物質の規制が厳しくなったことあり、政府の威信
をかけての水質浄化対策です。
ここに、国連開発計画UNDPも加わり、プロジェクトが行われます。
そう思って、ポンプ場流入口を見れば、水はこの色をしています。

◇流入口の水
梁11.jpg

ポンプ場内部も見学しましたが、内部写真を公開するとおしかりを受ける恐れが
あるので、外部においてあった直径2m以上あろうポンプの羽根を見て下さい。
このポンプが5〜6台あったでしょうか。このポンプがフル回転で汚水を烏梁素海
に流入させているのです。
この汚水水量が流入するのですから、いくら広大な湿地帯でも無理があります。
それよりも早く手を打たないと烏梁素海そのものが取り返しがつかなくなります。

◇ポンプ羽根
梁9.jpg

◇烏梁素海のアシ原
梁10.jpg

もともとは、このような湿地帯はどこにでもありこれらが有機物や栄養塩類を
吸収して、生態系を維持していたことは事実です。それは日本においても同じ
で、そのバランスさえ取れていれば、人と自然は共生できたのです。
しかし、近年の人類の経済発展は凄まじく、自然とのバランスが大きく崩れて
しまいました。その代償は全て自然が負担し、環境破壊となっています。

この内蒙古において、今まさにこの豊かな自然が破壊されようとしています。
この野鳥の宝庫である烏梁素海の自然破壊は、渡り鳥休憩地を無くすだけ
でなく、世界の生態系をも崩します。

JWGは烏梁素海水質浄化プロジェクトを開始します。

みなさん、ご協力下さい!!



うぉータン | 中国 | 14:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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