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リオ+20?

RIO20

国連持続可能な開発会議


 ブラジル・リオデジャネイロで開かれていた《国連持続可能な開発会議》
(RIO+20 )が「我々の望む未来」と題した成果文書を採択し閉幕しました。
環境保全と経済発展を両立させる「グリーン経済」への移行を、最大の焦点
としていましたが、案の定というか予想通りというか何も具体的な目標は打
ち出せません。
成果文書は、具体的な目標や政策がないため「成果」とは言いがたいもので、
参加した環境団体などからは、批判がでているようです。
「環境保全と経済発展」この両立には暗雲立ちこめ、それは武漢のスモッグ
のようでもあります。

◇武漢のスモッグ:日の出が見えません。


【成果文書の骨子】

◆グリーン経済は持続可能な開発を達成するための重要な手法の一つ。

◆全ての国に適用される持続可能な開発目標を策定するための政府間
 交渉の開始。

◆国連持続可能な開発委員会に代わりハイレベル政治フォーラムを設置。

◆国連環境計画UNEPの機能強化。

◇美しい湖もスモッグで:文書だけでは湖を見ることはできません。


 こんな何をするのか全く解らない、具体性のない文書をまとめるために、
国際会議を開催し、多くの人々がリオに集まること自体が経済活動ではあ
るが、まったく環境保全になっていません!?
そもそも国連において、環境保全と、経済発展を両立させるための取り決
めが、できるのでしょうか?環境保護と経済発展を両立させる「グリーン
経済」確かに言葉の響きは良いですが、実際に世界共通の行程表を作るこ
とができるのか甚だ疑問です。
先進国と途上国が共通認識を持てると思う方が無理がある気がします?

 20年前に同じリオで開かれた国連環境開発会議(地球サミット)では地球
温暖化を防ぐための地球変動枠組条約や生物多様性条約の署名が始まり、
大きな成果を上げました。
 しかし、この20年で、大きく世界は変わっているのです。



 20年前の1992年は、1990年に東西ドイツが再統一され、1991年12月に
ソ連邦の崩壊と共に世界の冷戦構造が崩れて政治的なアンバランスが起こり
日本はバブルに有頂天、世界が浮き足立っていた時期でもあります。
 そんな空白状態の中で、世界の環境破壊が顕著となったため地球環境問題
などへ、世界の感心が一気に傾いたのです。
 国連委員会により作られた「持続可能な開発」という都合の良い言葉は今や
欧米などで大学や研究機関、環境団体などで当たり前のように使っています。
しかし、国連は何かというと、第二次世界大戦の戦勝国である欧米列強の連合
軍が、世界の利益分配のために作られた組織なのです。その利益配分をいか
にも正当性があるかのように、行うためにあの手この手とアイディアを出して
くるのです。
 大きな利益とするためには、日本をはじめとした優秀な働き者と、アジアや
アフリカなどの、資源と市場性をもつ多くの国々を巻き込み、納得させる必要
があります。そのために、この「持続可能な開発」などといかにも真面目な日
本人が喜びそうな言葉まで作り出しました。
よ〜く考えてみてください、持続可能な開発なんて本当にできるのでしょうか?
世界から貧困をなくし、争いや病気からの死傷者を減らし、少子化対策をしたら
人口が増えるのです。その結果、地球上の膨大な人口が、豊かさを求め食料や
資源、エネルギーを求めるために、開発を続けるのです。
そこに環境保護を優先する概念は入り込めません。



 欧米先進国は、既に一定の豊かさを得ているため、いかに持続させるかの対策
をとっているのです。そのために、世界の資源やエネルギーを搾取するため国際
会議にて様々な都合の良いルールを作り出そうとしています。
人の良い日本人は与えられたルールを守ろうと、自国の利益まで犠牲にするかの
ようです。
それでも欧米先進国が強かった時は良いのですが、このバランスまで崩れてきた
からたいへんです。
リーマンショックから始まった世界経済への打撃は未だ回復せず、ギリシャを火
種とした金融危機は、世界中に環境どころではないという空気が蔓延しています。
そう、先進国だって環境より、経済が優先なのです。
環境のためなら貧乏になっても良い!!、健康のためなら死んでも良い!! なんて、
思っているのは平和ボケした環境オタク、健康オタクは一部の日本人だけです。
6月が環境月間であることさえ多くの日本人は忘れているのではないでしょうか。
最も、音頭取りの環境省がそれどころではなく細野環境大臣の顔を見ると原発し
か思い浮かばないのは、私だけではないはずです。

◇武漢大学工学部北門


この環境月間の6月に、再びお呼びが掛かり中国へ行ってきました。
中国は今や世界2位の国内生産量を誇り、高成長を続ける新興国であり、環境
に対しても応分の責任を負う立場になりました。むしろ中国が大きな環境負荷
排出国でもあることから、中国が環境対策を取らなければ、環境問題の解決も
遠いと思うべきかも知れません。
内陸の重要都市である武漢市にまず行きましたが、深夜到着後、朝、目が覚め
ると武漢全体が、霧の中にあり、何かと思いきや、その正体はスモッグでした。
町全体をスモッグが覆い、道行く人は皆マスクをしています。昨年数回訪れた
時は、こんなことではなかったのですが、それだけ経済発展が急激なのです。

◇スモッグの中にも蓮の花


 経済危機だから環境なんて考えていられないのか、経済発展が優先だから環
境は後回しなのか??、どちらもこれで良いわけはありません。
 でも、どちらかと言えばやはり、経済が発展しているときにこそ環境問題を考
えるべきなのでしょう。
ですから、経済発展の進む中国ではもちろん環境対策をしっかり取るべきです。
この環境対策を経済と結びつけてこそ、初めて持続可能な開発ができるのです。
中国の研究者もその辺は解っているようで、今回の中国案件も環境改善と新エネ
ルギーを結びつけた研究開発のためです。
中国にも泥水で咲く蓮の花のように美しい花が咲きます。むしろこの豊富な栄養
塩があってこそのパワーが生まれるのかも知れません。
日本のように、高度排水処理設備ばかり作ってしまうと、本当の水のパワーがな
くなってしまいます。水の中にもある程度の有機物や栄養塩類がなければ、生物
は生きていけないのです。少しばかりの放射能や、有害物質で大騒ぎをしてい
てはそこから生まれる副産物や、豊かさは得られないでしょう。

◇烏梁素海


中国にだって、こんなにキレイな空や湖があるのです。
この湖を汚す原因も豊かさなら、水質浄化を行う対策も豊かさが必要です。
いずれにしろ、国連が、一方で貧困や争いの根絶を訴え人口増対策を行い、
他方では、経済活動を阻害する環境保全を行おうとしても、無理があります。
『持続可能な開発』その正体は、いったいどんなものなのでしょう??

JWGは、ひたむきに水質浄化活動を行います。

うぉータン | ちょっと言わせて | 13:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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