赤壁古戦場

赤壁古戦場  散歩

 

 

赤壁古戦場気ら読む

 

鐘鼓楼を後に石段を登り、順路に則り見学路を暫く行くと諸葛亮が論戦をし

たという舌戦堂があり、さらに進み階段を下ると、大銀杏のある広場に出る。

 

 

広場には、後に蜀の軍師中郎将となる龐統が孫権・劉備軍から距離を置くため

金鸞山中腹に居を構えていたという鳳雛庵がある。龐統は赤壁の戦いの頃は孫

権軍の顧問的な役割にあり、孫権軍に属しておらず陣中ではなく鳳雛庵に待機

したという。長江沿岸の赤壁は、周囲には赤壁山、南屏山、金鸞山の3つの山

が連なり、対岸から押し寄せる曹操軍に対峙し陣を張るのに適していたのだ。

 

 

 

広場から階段を下ると史実を模した様々な構造物や彫像などが設置されている。

赤壁の戦いにおける孫権・劉備軍の勝因は、いくつかあるが最大の勝因は「火

攻め」を行ったことだ。火攻めを成功させたのは赤壁から対岸の烏林へと追い

風となる非日常の東南風が吹いたことで、諸葛亮が赤壁にある南屏山の拝風台

で東南の風が吹くよう祈ったという。諸葛亮は天文学と地理に通じていて冬至

の前に東南の風が吹く日があることは知っていたといわれる。

 

 

 

赤壁モニュメントの前でポーズをとるのは呉(孫権)軍の武将周瑜。三国志

では諸葛亮をはじめとした蜀(劉備)軍の武将たちが有名だが、実際の孫権

・劉備軍の主力は周瑜を総司令官とする呉軍である。

張飛

 

 

長坂橋で奮戦する張飛。劉備軍は長坂橋で曹操軍に敗北を喫すがこの戦いでは、

趙雲が単騎で曹操軍に討ち入り劉備の長男である阿斗(後の劉禅)を救い出した

後に長坂橋で張飛が追撃してくる曹操軍を撃退した。

 

 


諸葛亮が東南の風が吹くのを祈ったその南屏山に拝風台という建物が建てられ、

劉備、関羽、張飛、諸葛孔明の劉備軍の英雄4人の彫像が祀られている。

ここにも主力の孫権軍が、祀られていないのは、中国で最も読まれている小説

『三国志演義』が、蜀を中心に書かれてるからだ。そんな三国志演義から書か

れた三国志を読んだ日本人も蜀びいきが多い。というよりは正確な歴史として

の三国志は読む機会がなく蜀の武将しか知らない。

 

 

拝風台から南屏山を下ると、アオコでキレイ?な緑色の池がある。池の辺で話し

合うのは諸葛亮、正面には諸葛孔明が発達させた機械式弓を放ったという射箭台

がある。船上には兵士を模したわら人形が並び、ここから弓を放ったのだろう。

 

 

 

さらに進めば、長江を望む高台へと出る。正面には長江を横目でにらむ周瑜の

巨大な像がありこの場所が「赤壁」といわれる場所だ。展望台を下れば長江の

岸壁に赤く書かれた赤壁の文字、正しくここが赤壁、対岸が曹操軍が陣を張っ

た烏林だ。赤壁の直ぐ下まで水位の跡があることから、長江が増水するとこの

文字が隠れてしまうほど水位が上がるのだろう。増水時に訪れると、せっかく

の赤壁の文字が観られないこともあるらしい。

 

 

 

長江には、大型船が行き交い複層式自動車運搬船等や貨物船、沿岸には浚渫船

があることから川砂を浚渫しているようだ。

赤壁の高台から、階段を下れば呉の水軍が陣を張ったという広場がある。対岸

の曹操軍を見張り台や、兵士の住居を模したのかテントが何張りかあるがどれ

も大したものではない。見張り台にもハシゴで上れるが危なそうだし、面白そ

うなアスレチック擬きもあるが、どれも安全への配慮は全くされていない。

ここで事故に遭ってもしかたないので「君子危うきに近寄らず」である。

 

 

 

騎馬兵の戦いや曲乗りを見せるための乗馬場が現れる。乗馬体験ができ熱心に

勧められるので、遊び心から挑戦することに!?日本の乗馬体験は手綱を係員

が持ちパカパカ歩く程度のものだが、中国の乗馬体験は違う。馬にまたがり係

員に引かれて乗馬コースに入れば、係員は馬を反転させるとその勢いにて一気

に疾走させる。結構の速さで乗馬場を一周するので、振り落とされぬよう真剣

になる。馬は利口なもので一周すれば元の場所に戻る。落馬したらどうしよう

という思いもあるにはあるが、ついつい面白く2回も乗ってしまい、君子危う

きに近づいてしまった。まあ、怖がっていては楽しめない、これも中国流儀だ。

 

 

 

乗馬を楽しみ、曲乗りショーを観た後は出口へと向かう。テーマパークの出口

付近には、赤壁の時代の呉軍の砦が再現されていて、入口となる橋を渡り城壁

沿いを進み城門を潜ると、赤壁塔と呼ばれる7階建ての物見塔が現れる。高い

ところには登りたくなる習性があるので元気を出して登ることに、最上階から

は長江を望み、先ほど乗馬した乗馬場等園内を一望にできる。

 

 

 

出口付近には金城の陣といわれる建物群がある。金城の陣は十重二十重に防御

線を作って城の中にまた防衛措置を作る小城郭、落とし穴、狼の牙のようにと

がった扉など、難攻不落の陣といわれた。内部の兵站倉庫に位置するエリアは、

観光客の買い物目当て土産物屋となっているが、ここも閑散としている。

 

 

 

いよいよ出口となり駐車場へ戻る。実際の赤壁の戦いがどのように行われたの

かは、定かではないが、三国志好きとしては、この古戦場を観ることにより、

当時を想像するには十分だった。

 

 

赤壁の戦いが実際にはどのように行われたのか、何処で行われたのかは諸説あり

はっきりしていないようだが、三国時代に孫権、劉備、関羽、張飛、諸葛亮等の

武将達が曹操と争ったのは間違いないようだ。赤壁の戦いで敗れた曹操は北部へ

逃げ帰り、その後に華北を支配する王朝を創設した。

帰ったら吉川英治「三国志」全10巻を読み直そう!?

そんな気にさせてくれた赤壁古戦場観光でした。 また

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赤壁古戦場

赤壁古戦場観光

 

湖北省武漢へ靴ら読む

 

武漢市は、三国志の舞台として多くの史跡や遺跡が残る観光名所でもある。
中国では、東漢時代の末期、魏、蜀漢、呉の3つの国に分かれ互いに対立

していた。この時代が三国時代(180年頃−280年頃)と呼ばれ三国志は

この時代の歴史を述べた歴史書だ。

 


三国時代の黄武二年(223年)呉の孫権は黄鵠山の川の側に夏口城を築き、

大部隊を配置したため周辺に商人が集まり都市が形成された。この場所を

孫権が「武運昌盛」の意をこめて武昌と命名したと伝わり、その内に造っ

た展望楼が現在の観光名所「黄鶴楼」だ。

 

 

三国志の名場面「赤壁の戦い」は、のちの魏の礎となった漢の丞相の曹操

が、北部を平定した後、南部も制圧するた大群を率いて領土拡大を図った

ことで起きた。曹操の攻撃にて孤立した蜀漢の劉備は軍師の諸葛亮(孔明)

を、呉の孫権へ使者として派遣した。孔明は孫権の総司令である周瑜と意

気投合し、2つの勢力は共に曹操と戦う同盟を結ぶ。孫権は周瑜・程普ら

数万の水軍を劉備の救援に派遣し、長江を下る曹操軍と「赤壁」で一戦を

交えることになった。孫権・劉備軍は、孔明が追い風となる東南風を予測

し「火攻め」により、3万の兵力で30万の兵力の曹操軍を撃破した。

 

 

これが三国志の中心史劇として多くの文学、演劇、映画でも語り次がれて

いる「赤壁の戦い」だ。吉川英治の「三国志」は歴史小説として、面白く

ジョン・ウー監督の映画「レッドクリフ」で一躍有名となった。

そんな赤壁観光に行くことになり、これだけでも武漢にきた甲斐がある。

 

 

武漢が三国志の舞台であることは知っていたが、さすがに赤壁までは行け

なかった。今回、湖北大学教授の好意にて行けることになり嬉しい限りだ。
とは言っても、赤壁の戦いが実際にはどこで行われたのかは武漢より上流

と言うくらいしか知らなかった。調べてみれば赤壁古戦場は武漢市の南西

直線距離で約105kmほどの湖南省との省境にある湖北省赤壁市にある。

高速鉄道でも最寄りの駅「赤壁北」まで行けるようだが、車で2時間ほど

の距離らしく、遅い朝にホテルまで迎えの車が来て出発だ。11月にはめず

らしい晴天無風の観光日和にも恵まれ幸先も良い。

 


高速道路を1時間ほど走り一般道に降りてそろそろ到着かと思っていれば、

突然脇道に入りどこへ行くのかと思えば、田舎の食堂で食事をするらしい。

自家取りの農作物や魚を調理し出す店があるようだ。ところが、最初に入

った店は調理人がいないため食事ではなく山に入りミカン狩り、日本で言

う観光農園だ。農薬は心配だったが食べてみれば思ったより甘いミカンだ。

 

 

思わぬミカン狩りを早々に引き上げ、山道を行き次の店を探すと、湖畔に

人だかりのする店を発見。こんな場所のひなびた店に中高年の多くの客が

いるのにも驚きいたが料理は美味く、高級料理より口に合うかも知れない。

 


昼食の後は、山道を戻り赤壁古戦場へと向かう。道幅だけ広い田舎道を行

くと、突然広い駐車場に着く。赤壁古戦場は、テーマパークとなっていて

駐車場の向こうには巨大な城門があり、その前には中国らしく広〜い広場

がある。その広場に観光客は数人しかおらず閑散としている。聞けば10月

の国慶節の休暇には混雑したが、それ以降は観光客は少なく、日本からの

観光客も少ないようだ。空いているのは幸いであり、ゆっくりと見ること

ができる。

 

 

早速、城門入り口から入場すると正面に現れるのが巨大な神武台が現れる。

幅26m、奥行8m、高さ12mのステージで、銅製の壁には虎の絵が彫られ、

この神武台の上から周愉が兵士の訓練をチェックしていたといわれ、赤壁

の戦いの前夜に、孫権・劉備軍の兵士たちが生死の契りの儀式を交わした

と伝えられている。

 


神武台から左手に向かうと、広場に演舞場があり、観光シーズンには周瑜

や諸葛孔明による閲兵式や演劇が催されるようだが、今は閑散としている。
広場の奥には、船着き場があり左右の城壁と、正面の城門に往時の水軍の

模様が想像される。冷めてみればよくこんなテーマパークを造ったな思う

が、赤壁の戦いを思うには十分であり、こんな巨大施設を造れるのはさす

が中国だし、閑散でも経営破綻しないのが中国だ。

関羽

張飛

孔明

 

広場から、いよいよ場内散策ルートに入っていく。先ずは鐘鼓楼があり、

その奥には財神殿がある。財神殿に奉られているのは関羽、張飛、孔明の

三人で、主人公は商売の神様と知られる関羽だ。関羽は武将としても有名

だが、義に厚いとされる事から財神、商売の神として中国を始め華僑によ

り世界中の中華街に関帝廟として祭られている。

張飛ガンダム(正面)

(後面)

 

ただ、鐘鼓楼の前にドーンと構えるのが張飛を模したガンダム?。これは

いらないだろうと思うが張飛ガンダムキャラもあるようで、こんなものも

造ってしまうのが中国だ。商標問題はさておき、史実と空想の英雄を一緒

にしてしまうところが???。

 


張飛ガンダムに圧倒されたところで長くなったので一休み、続きは赤壁兇如
 

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湖北省武漢へ

湖北排水処理

 

湖北省武漢へ兇ら読む

 

武漢2日目は下水処理場の視察だ。2箇所の都市下水処理場と薬品工場廃水処理

設備を視察して問題解決提案を求められている。ホテルに迎えがあり車にて出発、

行き先は知らされていないが身を任せるしかない。約1時間30分の行程で着いた

のは、武漢中心部から80kmほど北方にある孝感市孝昌県の都市下水処理場だ。

 

 

中国の行政区分を説明すると先ず省級、地級、県級等の都市が定められ、その市

の傘下にいくつもの区や市や県がある。日本の県の中に市がある行政区分と異な

るため、ややこしくて解りづらい。因みに武漢市は副省級市で、武昌区はその市

街区だ。孝感市は湖北省の地級市で孝昌県はその市中にある。

 

 

孝昌県下水処理場はオキシデーションディッチ法(OD法)の合流式下水処理場、

処理量:30,000㎥/日。OD法は酸化溝法とも言われ長く、浅い酸化槽(水路)

にて長い滞留時間、曝気を行い維持管理が容易という利点があるが、面積が必要

なため国土の広い中国で多く見らる古典的処理方法だ。現在は中国中信集団公司

グループ企業の一つ中信環境水務有限公司が運営を行っている。中国中信集団は

国営中央企業で中国最大級の産業・金融の総合コングロマリット(企業集団)だ。

中国共産党との関係も深く伊藤忠商事が巨額の出資を行ったことでも知られる。

 

 

そんな中国の大企業が地方の下水処理場運営まで手を出している事に驚かされるが

それだけ環境事業分野が巨大であり利益の源泉となるのであろう。そんな中信傘下

の下水処理場にて技術採用されれば、市場は大きく利益も見込めることから大学も

企業も熱心なのだ。

 

 

下水処理場は古典的なOD処理方式であり、問題は汚泥処理と脱窒だ。以前に、

武漢市内で視察した下水処理場もOD法だったので、どうもこの辺りで流行って

いるらしい。中国というのは可笑しなもので、一つ良いと思ったら他も全て同じ

に作ってしまうようだ。隣地には、工業廃水処理場が建設予定で概要が標示され

こちらの処理方式は高度処理を取り入れ、OD+MBRだ。

 

 

下水処理場視察は終わり次は湖北省一?の漢方薬工場に行くことに。漢方薬工場

の廃水処理は高濃度廃水でありUASB法嫌気処理を組み合わせた高度処理を行っ

ている。高濃度廃水のため処理工程も複雑で改善は何ともいえないが、良かった

ことは、この漢方薬工場にて製造している「マカ」をお土産に貰ったこと。マカ

と言えば強壮剤として効果的でかなり高価らしい。まあ特に必要とも感じないが

飲めば何となく強くなった気がしてくる。お試しご希望のご婦人はぜひ挑戦あれ!?

 

 

 

 

これで午前中の視察は終わり下水処理場長と漢方薬工場の社長と一緒に昼食だ。

孝昌県市街地の料亭にて、中華料理をたらふく食べ満足。

 

 

腹一杯の中華料理を食べた後は、さらに40kmほど北方にあるの広水市へ向かう。

広水市は、地級市の随州市に位置する県級市で市の中に市がある。

広水市下水処理場へ到着して、休む間もなく早速視察を行う。

 

 

ここもOD法の合流式処理場で処理量50,000㎥/日で中信集団の運営のようだ。

そして二つの下水処理場とも湖北大学の看板が掛かっていることから、関係が深

く処理場長と教授は懇意らしい。この下水処理場も増設中で、既設のOD槽の隣

に、全く同じ形式のOD槽があり試運転中であった。ここも汚泥処理が問題とさ

れ、汚泥の含水率を下げるため苦労している。既設のベルトプレス脱水機では機

能しないためフィルタープレス脱水機2台を増設する計画だ。

 

 

そんな処理方式はさておき、新規処理設備の品質の悪さが気になる。建築屋とし

ては打ちっ放しコンクリート面の目違い、セパ穴の補修がいい加減、スラブ床は

均しただけで仕上げていない等々が許せない。これで許してしまうのが中国の技

術レベルなのだから、この処理場で高度な水処理ができるとも思えない。

 

 

中国で本当に必要なのは、高度処理ではなく、普通の設備を、普通に作り運営す

る普通の技術なのだ。もっとも、日本人の普通が中国ではとても高度なのだろう。

 

 

そんなことを考えつつ下水処理場の視察は終わり、武漢に戻るのかと思ったら、

広水下水処理場の人と晩餐をともにすることになった。

 

 

広水市内の料亭に場所を移し、中華料理のおもてなし、ありがたいようでありが

たくない。そして、再びたらふく食べ、麦酒と少々の白酒を頂き、2時間かけて

武漢市のホテルに戻る。

 


ホテルは大学側が用意をしたもので、手配の時の要望はバスタブと朝食付きとお

願いした。とかく中国のホテルにはバスタブがなくシャワーだけのところが多い。

5星クラスならバスタブ付きが多いが、4星だと無い場合も多い。夏ならばシャ

ワーだけでもかまわないが、寒い季節は湯槽で温まりたいのが日本人。そんなこ

とで、ホテルの部屋にはバスタブがある。あるにはあるが、場所はベット横の窓

側だ。こんな配置のバスタブ付きの部屋にも以前、杭州で泊まったことがあるが、

全く使いづらい。宿泊目的が他にあればこの配置も悪くないが、ビジネスでの一

人部屋には不便なだけだ。まあ、これも中国楽しみたい。

 

 

武漢の公式行事はこれで終了で、視察という名の観光に案内してもらったので

次にそのご報告を。武漢と言えば三国志、三国志といえば「赤壁の戦い」だ!?

 

赤壁古戦場気

 

 

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湖北省武漢へ

湖北大学仕事

 

湖北省武漢へ気ら読む

 

LCCでもほぼ定刻に武漢天河空港に到着。武漢は何度となく来ているが日本から

の直行便で国際線Terminal到着は初めてだ。武漢市は長江の水運により栄えた華

中地域の中心都市で、近年では自動車製造業の工業団地ができ発展し続けている。

しかし、まだ国際航路は少なく、国際線Terminalはこぢんまりとして空いており

入国手続きも時間がかからない。ただ中国の地方空港の入国管理官はどこも無愛

想で歓迎という態度ではない。これも中国、時の経過と共に変わっていくだろう。

 

 

殺風景とした到着ロビーにでると、約束通り名前札を持ったホスト役の湖北大学

教授が出迎え車にて武漢市内に移動する。今回は大学からの招聘で全てお任せだ。
車中にて、日本留学経験のある教授より本日及び滞在中の日程の説明があり今日

はこれから湖北大学に行き歓迎会談と講演会、夜は歓迎宴会があるようだ。

できれば、ホテルに行って休みたいが、招聘された身としては任せるしかない。

 

 

湖北大学は武漢市武昌区に在り、1930年に創設された省属(公立)の4年制総合

大学。国際間での他大学とのつながりに重点を置き、日本を始め米、英、豪など

の100を超える大学および研究機関と情報交換・共同研究など行っている。

 

 

大学ランクとしては、常に中国10位以内の武漢大学に比べて下回るが、反面海外

から学ぼうとする態度は積極的のようだ。最も、今回も自分に話のある位だから、

きっと日本中いや世界中の環境企業や大学に声をかけているのだろう。

 

 

武昌区は長江の南(東岸・右岸)に位置し、武漢大学を始め他の多くの大学が在り

東湖や沙湖等の湖沼、黄鶴楼などの歴史遺産、湖北省政府等の国家機関も存在する

武漢市の政治と文化の中心地域である。空港から武昌区へは高速道路で40〜50分

程の距離で長江は武漢第二橋を渡るのが常道。第二橋は武漢大学を訪れた際にも何

度となく渡っているが、橋から眺める長江は相変わらずの大河で悠然と流れている。

行き交う船舶も多く中国の経済はまだまだ盛況であることが解る。ただ、水は相変

わらず濁り、汚いことにも変わりない。

 


湖北大学に到着すると、資源環境学院(学部)に案内され学院長との会談にて歓迎

の意や大学の紹介や湖北省の環境汚染現状の説明が行われ、環境改善技術の協力要

請を受ける。まあ、感謝の意や要請はお決まりとして、肝心なのは具体的な実行と

資金投資であり、それがなければ掛け声だけで終わる。それでも、熱心に語る姿を

見ると環境汚染の深刻さと、環境改善の事業化を図りたいことは伝わる。大学名の

入った記念品や中国土産まで貰ったが、こちらからは成田で買った東京バナナ1箱

では少なかったかなともちょっと反省。

 

 

会談が終わると、講演をするために会場へ案内される。事前に講演依頼はあったも

のの、学生相手に何を話せば良いのかと悩みもしたが、日本語で話すのだからいつ

も通りの話をするしかない。会場はちょっと大きめの講義室で既に200人位の学生

と先生方が待っていて、日本語学科の学生や日本よりの留学生も居るようで日本語

での挨拶も受ける。

 


講演では技術紹介と中国での活動状況、愛水運動などの参加募集を行った。公演後

の質疑応答では、日本語の話せる学生が通訳となり、熱心な質問と討議が行われ中

国学生の一生懸命さが伝わる。この気持ちを何時までも持ち続けて欲しいもの。

講演と質疑応答で2時間程、18時頃に講演会が終了。そろそろホテルにて休みたい

が、休む間もなく晩餐会場へ行くらしい。朝3時起床の強行軍でクラクラするが、

せっかくの歓迎会を断るわけにもいかない。日本からの訪問だからと、東湖沿岸の

高級料亭を予約しているらしく、行程も時間がかかり到着したときにはダウン寸前。

 

 

しかし、湖面上に設けられた席にて食すちょっと辛い湖南料理は美味く、食の進む

ほど、アルコールの回るほど調子を取り戻し久しぶりの中華料理を楽しんだ。

日本語の話せる学生1人と、日本からの留学生2人も参加して楽しい宴席であった。

留学生は横浜と新潟から来ていたが、中国に来て以来初めて本格的な豪華中華料理

を食べられ上機嫌、これから日中関係がどうなるかは解らないが、若者が交流する

ことは良いことだ。宴は盛り上がったが、それでも用意された白酒は丁重にお断り

して、早めに切り上げ、ホテルに戻り23時にチェックイン。

LCCの機内で多少ウトウトしたものの、休まった気はせず、本当に長い一日だった。

 


ホテルは、湖北大学から2〜3km離れたより愛家国際華城という住宅団地の入り口

にある。こぢんまりしたプチホテルという感で周りに繁華街などが無く静かで良い。

 

 

 

街路は一見オシャレにはできているが、遊歩道には洗濯物が干してあり、道端では

卓球に興じる人たちが居る、これが中国だ。

長い一日を書き出したら文章も長くなったので、今日はこれで一休み、続きは!?

 

湖北省武漢へ靴愨海

 

 

 

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湖北省武漢へ

LCC春秋航空武漢

 

早いもので11月も立冬を過ぎ、晩秋から初冬の様相となってきた。これといって

何をするでもなく時間だけが過ぎ去るが、この秋はしばらく途絶えていた中国渡

航する機会があったのでご報告。9月に山東省青島へ、そして今月初旬に湖北省

武漢へ行ったので、旅の記憶を書き留めるためにもブログ更新。

 


先週行った湖北省武漢は2011年4月に初めて訪問し2013年までに5回ほど訪問

している馴染みのある中国の古都である。当時の訪問は武漢大学水利水電学院と

の技術協力による実証事業が目的で、実証そのものは武漢東湖の水質浄化を成功

したと言えるが、その成果が良すぎたのか武漢企業が模造品製造を行ったため、

担当教授と揉めて関係が疎遠となり武漢訪問の機会もなくなっていた。

 

 


ところが今年の年初頃より、武漢の別の大学「湖北大学」教授より技術協力の要

請と業務提携の依頼のメールが届いた。その後多くのメール交換をし3月には業

務提携契約締結し、度重なる強い招聘を受けての今回の訪問へとなった。武漢は

夏は暑く冬は寒い気候変化は激しい内陸性の土地柄だが、この11月初旬は天候も

安定して日本と変わらぬ気候のため気晴らしも兼ねての観光気分での訪問だ。

 

 

今回の武漢行きで特筆することは、初めてLowCostCarrier(LCC)春秋航空を利用

したことだ。話題の格安航空にはいつかは乗ってみたいと思っても利用する機会

がなかった。いくら安くとも安いだけで乗り心地が悪く、発着時間も制限がある

ためあえて乗りたいとも思っていなかった。ところが、調べてみると武漢への直

行便があり発着時間も都合が良いことが解った。同じく武漢への直行便が就航し

ている全日空ANAと比べて時間的に都合が良くかつ安い。全日空の場合、往路は

夕刻発便で到着が深夜となり復路は早朝発便で朝が早い。日本では時間があるが

現地の時間が少ない。春秋航空ならば、往路日の午後と復路日の午前中が使えて、

現地滞在時間が長く、余裕を持って日程を組める。

そんな訳でLCCで武漢へ行くことになり、先ずは、初めてのLCC搭乗記をご報告。

 

 

成田空港は、LCC専用Terminalとして第3Terminal(3T)がある。3Tへは2T

を経由して行くが、初めての事なので余裕を持って早めに到着することにした。

2Tまではいつも通りで、2Tからは連絡バスあるいは歩いても15分で行ける。

2T到着階から外へ出て右に歩くと連絡バス乗り場があるが、ここは運動のため

歩いて行くことに、渡り廊下のような屋根付きの通路を行く。通路床には色分け

されて解りやすく迷うことなく行くことができる。格安国空に乗るのだから、動

く歩道や密閉された屋内空間を期待してはいけない。早足で10分程歩けばエスカ

レーターがあり右折すれば3T入り口だ。
自動ドアを入れば、直ぐにチェックインカウンターがある。ここも広々とした空

間を期待してはいけない。さしづめ中国の地方バスターミナルの様相だろうか。

春秋航空のカウンターは、入り口直近の一番手前にあり、便利と言えば便利だ。

 

 

乗客のほとんどが中国からの団体旅行客で、帰り便のようだ。個人客は少なく、

日本人はほとんど見当たらない。まるで、成田のチェックインカウンターから

中国だ。これも、日本の観光事業者が中国からの爆買い旅行客で潤っているこ

とを考えればしかたない。春秋航空は中国の航空会社であり、これも慣れるし

かない。ひょっとしたらこれが、これからの世界標準かも知れない。

 

 


個人で春秋航空で予約することもNetで簡単にできるが、初めてだといくつかの

問題もある。初めての人のために、参考までに注意事項をお教えしよう。

搭乗便を指定することは、武漢へは成田から週に3便だけなので自分の都合があ

えば問題なく指定できる。価格設定は、荷物の重さにより3種類あり、機内持ち

込み5kgだけならば最も安く片道1万円以下だ。仕事の場合、手ぶらともいかず

預け荷物と合わせて15Kgのクラスとした。今回は書類やカタログ等の紙類、着

替えや身のまわり品も必要最小限としたので問題はない。座席を指定すると料金

がかかる。狭く、賑やかな団体客に挟まれるのも嫌なので、前から2列目のちょ

っと広い席を指定した。しかし乗ってみれば、4列目以後は満席だが前指定席は

一人だけで貸切状態だ。

個人客も何人かは居るのだろうが、多くは狭い席で格安に徹しているのだろう。

 

 

注意しなければならないのは機内食だ。機内食もサイト予約できる。5時間近い

フライトで食事抜きもつらいので予約してみた。2種類の弁当があり各2300円

とちょっとLCCとしては高い。これも空料金と思い往復で異なる弁当を予約した。

しかし、乗ってみればこの弁当を頼んだのも一人だけだ。空弁はどんなに美味し

いかと思いきや、出てきた弁当は、一部まだ凍っていてお世辞にも美味くない。

 

 

復路も、違う弁当を楽しみにしていたが同じ弁当がでてきた。CAがしきりに謝

るが何事も経験で、愛想の良いCAには文句を言わない。ご安心あれ、機内では

800円の弁当、カップヌードル400円、缶ビール、缶チューハイ各500円等々販売

しているので必要により買えば良い。事前にこれらの機内情報も、Netにて案内

してもらいたいもの。知らないのはLCC初心者だけで、中国人は弁当持ち込みだ。

持ち込みが当たり前で、機内食を楽しみにするなど遊び心を持っては駄目なのだ。
それでも、LCCは基本情報があれば、フライトそのものには問題なく利用できる。

搭乗ゲートに飛行機が直結せずバスで行くことや、3TにLoungeがないことも、

LCCなのだから当たり前と思うしかない。そもそも、LCCに乗る人はLoungeの

存在を知らないようだ。

武漢空港国際線Terminal

 

ちょっと良いことと言えば、復路の武漢空港国際線TerminalはLCC専用ではない

ためFastclassLoungeにてビールと軽食が楽しめ、搭乗にはFastclass専用車にて

飛行機まで送ってくれ優先搭乗することができた。春秋航空機のクルーがパイロ

ットも含め全て日本人であったことも、ちょっと嬉しく安心した。

まあ、何事も経験として全日空の半額以下で往復でき、時間も有効に使えたのだ

から良しとして、機会があればLCC武漢便を利用しよう。
久々の武漢訪問記も到着する前にLCCの事だけで、長くなったのでここで一休み。

 

 

武漢は長江沿いの水の都、長江には上流の工業都市重慶等からの貨物船が行き交う。
武漢滞在記は次回(書けたら)とするのでお楽しみに!?

 

湖北省武漢へ

 

 

 

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中国水質汚染

飲めるない!!


中国の水質汚染は、様々な報道で伝えられてはいるが、その実態は闇の中だ。
一般的に見聞きするのは、アオコ等藻類発生により汚染された河川や湖沼で、
この発生原因は、有機物・窒素・リン等の栄養塩類の増加によるものだ。
富栄養化は、程度の差こそあれ世界各国において発生している。日本でも解
決された訳ではなく、東京の皇居のお堀を見ればよく判る。
ただ、中国では発生程度が尋常ではなく、ペンキのように水域を覆い水を腐
敗させ、水資源として用をなさなくなることだ。中国政府も12次5カ年計
画にて、原因物質であるアンモニア態窒素やCODの削減を目標に掲げ対策
を図っている。



緊急課題は、内陸部の化学工場排水や鉱山排水などが未処理のまま、河川や
湖沼に放流されていることだろう。流出した有害化学物質や有害金属は河川
湖沼を汚染し、やがては飲料水あるいは、農作物や水産物に吸収され人体へ
の健康被害を発生させる。



昨年、浙江省で笑うに笑えない事件が起こった。温州市蒼南県の川に14才の
少女が入水自殺を図り、51歳の警察官が勇敢に川に飛び込み少女を救ったが
その後、病院に運ばれた警官が自殺未遂の少女よりも重体に陥ってしまった。
警官が危篤状態に陥った理由は、川の水を飲んだためで、診察した医師は、
消化器系から呼吸器系に至る問題で一時は死に至る可能性もあったと公表。
「汚水游泳後遺症」という信じ難い病名が告げられて人々の失笑を買った。



中国では「ガン村」と言われるガン発生率の極めて高い集落が、内陸部の各地
に数百カ所存在し、中国政府もその存在を認めている。ガンだけではなく異常
な死亡率の高さ、奇形児の誕生など多くの健康被害発生が公表されている。
さらに、水質汚染は土壌汚染とも直結する問題であり、農作物にも水産物にも
大きな影響がおよぶ。鉱山排水に含まれたカドミウムや鉛は、カドミ汚染米を
流通させ河の魚が大量に死に、それを人が口にすれば健康被害を引き起こす。
水源地の河川、湖沼、地下水が汚染され、安全で衛生的な飲める水がない。


 
中国環境保護部は3月始め水質汚染対策として2兆元(約34兆円)の予算措
置を行うと発表した。先に発表された大気汚染対策行動計画での投資額が1兆
7千億元だから、水質汚染対策に対する本気度が感じられその深刻さがわかる。
さらに、全人代が開かれていた8日には、水質汚染と大気汚染対策に、来年ま
での12次5カ年計画の5年間で5兆元(約85兆円)を投資すると発表した。
水利部では今後10年間で5.3兆元(約90兆円)投資すると発表していて
投資金額だけは莫大で正しく環境投資バブルの感がある。発表を行った環境保
護部では、経済成長に影響が出ても環境問題に国を挙げて取り組む姿勢を示し
ているが環境対策に名を借りた経済発展政策であるかのようだ。
そして、実際に有効な政策がどれほどとられるのかは、これも闇の中だ。



一方、汚水処理関連業界では大きな期待感が高まっている。しかし実際にこの
投資がどのように行われるのかは定かではなく、日本企業に商機があるかと言
えばこれも怪しい。中国にも、既に多くの水処理事業者が存在し大都市の汚水
処理プラントの運営には欧米系の水メジャーが進出している。
日本の環境プラント企業は、MBRやROと言った高度膜処理技術を売り込み
たいようだが膜技術も既に過当競争となっていて出る幕はない。
既に中国にて製造基盤を持つ膜メーカーが利益を上げるくらいだろう。



しかし、いくら高度処理技術があっても、有効に使わなければ意味がない。
排出企業は規制や罰則、罰金を恐れて、必要最低限を行うだけで、中には当局の
摘発を逃れるため、汚染水を地下に圧入処分している悪質企業もある。
また「盗排」と言われる処理方法が広がっている。「盗排」とは汚染水をこっそ
り捨てることだが、排出企業自ら汚染水を捨てるのではなく、処理業者に依頼し
その非合法企業がこっそり河川や湖に放流するという処理法?だ。自らの手を汚
さないため罪悪感がなく、安く簡単に処理できるため横行する。



1月に行った深セン市にある発電所ではMBR+UF+ROという膜技術を駆使
した最新水処理設備があったが、施設は稼働しておらず排水は、大型タンク車に
て外部処理委託してた。この大型タンク車がどこへ運び、どんな処理をしている
のかは定かではない。



内陸部の地方政府ではGDP増加させるため汚水処理場の建設は熱心に行うが
運転は経費であり、GDP増加にも自分の個人資産も豊かにならないため設備
は造ったものの、実際の処理運転を行わない例がよく見られるようだ。


そもそも、中国環境汚染の原因がどこにあるかと言えば国民性である自己中心
主義にある。自分さえ良ければ他人はどうでもよく、他を気遣う気持ちがない。
我先に豊かさを欲するあまりに、他人を気遣う余裕がないのだろう。
汚染水を排出すれば、下流の人が困るという観念が希薄。それは、上流の人も
同じで、自らにも汚染水が流れてくる。この環境汚染悪循環は、中国全土に広
がり、海を隔てた日本や周辺沿岸国にも影響を及ぼす。


この中国水質汚染対策は、いくら都市部において高度排水処理を行ったからとい
って改善できるものではない。内陸部に拡散した化学工場排水、鉱山排水、生活
排水など全ての汚染水を処理し、既に汚染された河川や湖沼、地下水までを浄化
し、さらに土壌汚染や大気汚染対策を行なわなければ水質汚染は解決しない。
これら全ての対策を、国も民も経済成長最優先と考えている中で実行できるかどう
か甚だ疑問だ。環境対策も、経済活動の一部として行い、儲からなければやらな
いという直接的利益のみ求めていてはとうてい解決できない。



結局のところ、問題解決の道は遠回りだが教育だと思う。愛国教育だけでなく、
環境教育や道徳観を根付かせ、一人一人が水を大切に、水を汚さない、水を
キレイに、といった考え方を持つことが大切だ。身内だけでなく、他を思いや
り、気遣う気持ちがなければ解決しない。
そろそろ「中国愛水運動」を本格的始めようかと思うが、中国の人々にその気
があるかどうか???。キレイごとかな〜〜!?
人々の心の中に、水を、自然を、大切にする気持ちがあることを信じたい!?

中国の皆さん、中国に関わる全ての皆さん
さあ、始めましょう「中国愛水運動」を!!

http://so-en.net/aisui-ch.pdf

うぉータン | 中国 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

中国水質汚染

北部地域 不足

PM2.5などによる大気汚染は、目に見える、見えなくなる?環境汚染であり
偏西風に乗り日本へも大きな影響を与えるため、中国の環境汚染=大気汚染
と思われがちだが、大気汚染よりも深刻なのが水質汚染だ。



中国の水質汚染問題は、そもそも水資源量が圧倒的に不足していることにある。
中国の一人当たりの水資源量は世界平均の約1/3で、日本の約2/3でしか
ない。これは中国の全国平均であり、さらに深刻な地域格差がある。水資源の
8割は、長江以南の南部にあり、人口の半分と農地の2/3は北部に存在する。
北部にある北京市の水不足は極めて深刻で、水資源の4割を地下水に依存する
ため、北京の地下水位は1970年代に比べて300m低下したと言われている。



北部にある大河に中国文明発祥の地として呼ばれる黄河があるが、ここ数年で
その水資源量の2割が失われてしまっている。持続不能な水の乱用により河川
を消滅させ、中国における大規模な集水域を持つ河川は、この50年で半減した
と言われる。
そして、その少ない水資源をさらに、生活排水や工業排水で汚染しているのが、
中国の水問題だ。

黄河流域では、水の1/3が農業用水にさえ適さず、都市部の水源のうち、飲
んでも安全なものは半分もない。国土部によれば、華北平原の地下水の5割以
上は、工業用水には使えず、7割は人体の触れることも適さない。つまり飲む
ことはおろか、洗濯や風呂の水にも使えないと言うことだ。



 北部地域の水不足を解消するため取られた政策が、水資源に恵まれた南の長
江の水を北に運ぶ「南水北調」と言われる土木的大プロジェクトだ。ここ数十
年の政治指導者が胡錦濤前国家主席を含め、水利学の技術者であったため長江
中流域には世界最大の水力発電ダムの三峡ダムが造られている。
この三峡ダムからを含め三本のルートで、長江と黄河をつなぎ、水の豊富な南
部から水不足の北部に水を運ぶ計画だ。日本もそうであるように、政治家や土
木技術者は、公共工事による巨大な投資を好むのだ。



総計3000kmに及ぶ運河が平原を横切り、トンネルが山々を貫通し河川などの
下を通り水が運ばれる。これが環境面に与える影響は、極めて有害だと思うが、
一党独裁国家ではGDP向上に貢献し、多くの雇用を生み経済を活性化させる
公共工事に、異は唱える者の声は小さい。その投資の一部が、幹部の個人資産
を富ませるのだからやめられるはずもない。



この南水北調は、工事も進み昨年末には最下流の上海から発するルート「東線」
が完成され、年間148億㎥の水が、長さ1,160kmの運河で北部へと送られる。
三峡ダムから北京への1300kmの「中央線」が今年10月に開通の予定だ。この南
水北調プロジェクトの総工費は、4,860億元(約8兆円)で、同量の海水を淡水
化する方がコストは安いと言われている。



莫大な投資をいくら行っても中国の国内経済なのでとやかく言わないが、問題は
そもそも長江に流れる水が深刻なほど汚染されていることである。世界最大級の
三峡ダムは、別名長江のゴミ溜めと言われている。長江には、毎日、日本の年間
廃棄物量に匹敵するほどのゴミが捨てられている。この汚染された大量の水を、
さらに莫大な経費をかけて水処理を行うのだから大変だ。



中国の旺盛な経済成長は、多くのエネルギーを必要とするため、発電所建設も
盛んに行われている。今後450基の石炭火力発電所、50基の原子力発電所を
造る計画と言われるが、発電所で必要なのは燃料だけでなく膨大な水だ。
発電所には冷却水と石炭洗浄水が必要になり、要する水量は100億トン超だ。
さらには、米国を見習ってシェールガス田の開発も目指しているが1つのシェ
ールガス田には15,000トンの水が必要とされる。
中国にこれら発電所をはじめとしたエネルギー、工業、経済を支える水は無い。



水資源量の不足する中国で、発電所を初めとした工業用水、民の食を満たすた
めの農業用水は、枯渇寸前なのだ。この少ない水をさらに汚染させていては、
いずれ飲み水さえ無くなるだろう。今でも、水利部の発表によれば、中国では
毎年約500億立方メートルの水が不足している
乾燥した大地で、旺盛な経済成長を推進する中国の推進力は衰えを知らないが
安全で健康的な水を得られない多くの民衆の苦しみは計り知れない。
日本も、うっかりしていると尖閣どころか、日本の水資源を奪われてしまうか
も知れない。

水のことを書いているとついつい長くなるので、今日はここまで
次に続く・・・・??
うぉータン | 中国 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

中国大気汚染

中国環境汚染大気


2月は記録的な大雪で、改めて天候による影響の大きさを思い知らされたが、
3月となり市内の日陰に残っていた雪塊もほぼ解け、春の気配が漂ってきた。
「春の雨 一雨ごとの 暖かさ」と言われる通り、雪から雨に変わりこれから
芽吹く草花や、全ての生物に恵みの水を与え、活発な行動を始める。
雨は大気中の埃などの浮遊物を洗い流し、雨上がりの空は、蒼く澄みわたり
清々しいものだ。



しかし、春の暖かさは、招かざるものまで活発化させてしまう。気温が上がれ
ば水蒸気と共に様々な物質を舞い上がらせる。地球上の気流の変化は、強い偏
西風を引き起こし遠くユーラシア大陸の乾燥地域や砂漠から砂塵を運んでくる。
黄砂と言われ、春の気象現象として、一般化している。
黄砂だけなら自然現象として看過もするが、偏西風が運んでくるものは砂漠の
砂だけではない。偏西風は、中国上空を横切るため、中国で発生した様ざまな
大気汚染物質を巻き込み運んでくる。



中国の大気汚染は、今さら始まったことではないが、2011年末に米国大使館が
公表したPM2.5の数値の高さが、中国環境保護部のそれと大きな差があること
があったことから一気に関心が高まった。
その後、年末となるたびにPM2.5による大気汚染が報じられ、北京や河北省など
東北部では視界不良による空港閉鎖や、高速道路閉鎖が頻繁に発生している。
そして、昨年末には上海周辺の華東地域においても、大量のPM2.5による光化学
スモッグが発生した。



PM2.5は、どのような物質かと言えば、大気中に漂う様々な小さな粒子状物質
のなかで、直径2.5μm以下のものをいう。人の髪の毛の直径は約70μmだから
髪の毛の約1/30の大きさだ。PM2.5はあまりにも粒子が小さいため人の健康に
被害を及ぼす。直径10μm以下の物質は浮遊粒子物質SPMと呼ばれるがSPM
は粒子が大きいため気管までしか入らないが、PM2.5は肺の奥深くまで到達し
て肺胞に付着する。一度体内に入ると排出されにくく、喘息や心臓疾患の原因
となると言われる。



PM2.5発生源は、工場や発電所、自動車、家庭の暖房など様々で、植物や火山
などの自然由来のものもある。発生源から直接放出された1次的なPM2.5の他、
排ガス中に含まれるNOx(窒素酸化物)やSOx(硫黄酸化物)、VOC(揮発性
有機化合物)といった汚染物質が、化学反応をおこして2次的にPM2.5を発生
させている。大気中の化学物質は、紫外線あたると反応してオゾンを生じさせ、
オゾンは光化学スモッグとなりさらにオゾンが大気汚染物質と反応してPM2.5
を発生させるとも言われている。核となったPM2.5は、さらに大気中に浮遊す
る化学物質を吸着させるから厄介だ。



北京市の発表では、北京のPM2.5の主要原因は自動車排気ガスだとしている。
これは北京オリンピックを機に、市内の工場をいっせいに移転させた事による。
そのためか時々訪れる北京の空は、噂されているよりキレイな気がする。それ
でも、自動車絶対数が多すぎるため、ナンバープレートによる市内乗り入れ規
制を行っているようだが、渋滞は日常的で、問題解決とはなっていない。



大都市から強制排除された工場は、操業停止するわけではなく規制の緩い農村
部や内陸部に移転して再び大気汚染物質を排出する。結局は、中国全土で考え
れば大気汚染物質排出量は減っていないことになる。経済優先の施策や国民意
識の中では、PM2.5対策のために経済活動を抑制することは考えられず、むし
ろ活発化させたいのだ。



先日発表された中国大気汚染度ランキングで上位を占めたのは、北京市周辺の
河北省の都市だ。河北省は、直轄市の北京、天津の周囲を取り巻き、経済を支
える工業地域となっている。北東部の唐山市では、製鉄所の高炉がそびえ立ち、
高炉からはモクモクと煙が立ち昇っている。
晴れてランキング一位となった省都の石家荘市では、一年を通して空気が綺麗
と言える日は、30日にも満たないそうだ。昼間でも真っ暗で「散歩で自分が連
れている犬の姿が見えなかった」などといったジョークまで飛び交い、ある都
市では徴兵検査を受けた若者達全員が、肺疾患のため不合格となったという。
それでも報道されるのはほんの一部で、大気汚染の深刻な状況は、もはや呼吸
できる空気がないと言われるほどだ。



こんな悲惨な現状においても、中国の人々の生命力は強く、庶民は生活のために
汚れた空気を吸い、汚れた水を飲み生活している。
中国政府もこのような現状を打開しようと様々な施策は打っている。2年前に発
表された12次5カ年計画にて汚染物質の削減を唱い、中国環境保護部は莫大な予
算措置を発表している。しかし、その効果が一向に現れてこないのが現実で、そ
の莫大な予算は何に使われているのか大きな疑問だ。
大気汚染対策の多くが排ガス設備で、日本の環境プラントメーカーの多くがこれ
は商機と意気込み、中国環境ビジネス参入を図るが、商売とはなっていない。
日本の経験を活かせと力んでみても、中国に環境技術がないわけではない。
既に、世界各国より多くの技術移転が行われ、排ガス対策である脱硫や脱硝設備
はいくらでもある。そして、それらは日本製と比べ多少機能は落ちても遙かに安
価なのだ。その安価な設備でさえ、利益優先で導入しないのが中国の現状だ。



ここ2〜30年で大きな経済成長したものの、地域的格差や、貧富の差は大きく
経済発展と環境破壊が同時に起きているため、対応しきれないのが現実だ。
経済成長優先の共産党が、環境のために成長を抑制しようとはしないだろう。
したがって、PM2.5による大気汚染もしばらく続くのが現実だ。前も見えないよ
うな大気汚染の中で、健康被害を防ぐために高規格のマスクをした方が良い
と勧めても、価格が高いからと使わない。
結局、環境や健康よりもお金が大切と思っているうちは、解決しないだろう。



そんな中国の批判を日本でしてもPM2.5は防げない。PM2.5による健康被害を
防ぎたいと思ったら、高規格の活性炭素繊維ACFマスクを使うことお勧めだ。
マスクをするのは、面倒くさいし、息苦しいが、命あっての物種だ。
賢明な日本人は、どちらが大事かわかるはずだ!そう思いたいものだ!??
ACFマスク: http://so-en.net/mask-main.html
マスクを買うなら:http://so-en.shop-pro.jp/
うぉータン | 中国 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

北京の水

北京水をキレイに


立秋を過ぎたというのに40℃超の暑い日が続く。
暦の上では夏が終わったのに、暑さのピークが来るというのも如何なものか
とも思うが、暦に文句を言ってもしかたない。たかだかここ数十年の気候変
動による季節のずれで、悠久の立秋にケチを付けてはいけないのだ。
いかに科学技術が進歩しようとも、気候など自然は思い通りにならないもの。
思い通りにならないから、自然は偉大で尊く、それに対処するため人は古来
より、知恵を使い生活をしてきた。



立秋は、日本古来の季節感二十四節気の一つで、二十四節気は一年を24等
分してその分割点を含む日に季節を表す名称を付け季節の指標として使われ
ている。太陽暦と太陰暦の季節のずれを調整し、太陽の動きと月の動き、夏
至・冬至の二至、春分・秋分の二分、立春・立夏・立秋・立冬の四立を合わ
せた八節から、春夏秋冬の四季まで、二十四節気をさらに約5日づつに分け
た七十二侯の分類と、季節の暦は奥が深く、よく考えだしたものだ。先人達
が、季節を深く感じ、自然と共存し生き、暦を定めた明晰さを尊びたい。
元々、二十四節気は中国にて考案された季節の区分方法で、それが日本に伝
わったものだ。中国から学び、日本の気候とは合わない名称や時期もあった
ため、それを修正するため土用や八十八夜などの雑節を取り入れ、日本の旧
暦としている。


そんな暑い日が続く夏の日に、久しぶりに中国北京市を訪れた。
昨年夏の中国での反日運動の過激化から足が遠のいたが、やはり隣国であり
付き合い始めれば、何かと用事ができる。3月には、広州で展示会があった
ことから、各地での諸事もあり北京→広州→武漢→西安→北京と回ったが、
今回は北京のみの短期滞在だ。
そして、北京の夏は日本と同様に暑く、水は相変わらず汚染されている。
思い通りにならないのは天気だけでなく国際関係も然りで中国はその代表だ。



今回の主な目的は、中国水利学会との水生態文明建設推進をめざす包括的な
覚書(MOU)の締結。中国水利学会は、中国の水を司る水利部直属の学術
的な組織で、80年以上の歴史があり中国の利水、治水、飲料水、農業用水、
水力発電ダムなどの大学や研究期間が属する大きな権威と権限を有する組織
である。その、中国の公的最大の組織から水生態建設のための協力を要請さ
れれば受けない訳にはいかないし、受けない手はない。
中国で、水環境改善活動を行う限り必ず関係するのは水利部で、その学術的
な組織を味方にすれば目的達成がグッと近づく。2008年に中国での活動
を開始してから5年の歳月にて、やっと中国に正式に認められたとも言える。
中国水利学会:http://www.ches.org.cn/zgslxh/index.htm



中国の環境破壊は、劣悪でもはや取り返しのつかない状況へ近づいている。
この劣悪な状況を、中国が反日だから、尖閣問題があるからと言って放って
おく訳にはいかない。世界の水問題解決をめざす環境活動家の一人としては
相手が誰であろうと、何所であろうと無視はできない。環境問題に国境はな
く、水は世界を循環し、中国の水環境悪化は対岸の火事ではなく、日本にと
っても重要問題だ。
また、環境改善を生業としている者にとっては、大きな市場でありビジネス
チャンスとも言える。

そんな中国水利学会から合作の申し入れには正直驚いたが、やはりそこには
思惑があるようだ。先ずは、昨年行われた中国共産党第18回全国代表会議
において「美しい中国の建設に努力する」という壮大な目標を掲げ「生態文
明建設を最重要項目とする」と提議されたことだ。本大会は、新しい体制と
なる習近平総書記が誕生した重要な節目で、中国の方向性を示したと言える。
まあ、これだけ環境破壊が進行し、国内外から大きな批判を浴び、特に国内
に於いて各地で環境問題を原因として暴動が勃発している現状では、環境問
題を疎かにはできない。民衆の不満の矛先を日本に向けさせているだけでは
済まないため、美しい中国の建設、生態文明建設と唱ったのだろう。



そして、その協力を日本に求め、我が日本水生態協会に白羽の矢が立った。
なぜ、日本に協力を求めるかと言えば、中国で近年環境改善のために行われ
ていたことは、環境保護部による規制強化や排水処理設備の建設の対処療
法だけだ。根本的な水を大切にする、水を汚さないという基本的なことが行
われていない。反日教育や愛国教育は行われても、環境教育や道徳教育が行
われていないのだ。そもそも、水だけでなく、物や人を大切にするというこ
とが忘れられている。貧困から抜け出すため経済活動には無我夢中になるが
水を始めとした環境、もの、そして人の気持ちをたいせつにすると言うこと
を忘れてしまっている。
50年前の文化大革命から、30年前の市場経済導入と短期間に、一気に世
界第2位の経済大国に上り詰めたが、民主化は成されず、経済格差は拡大し
人々の心は荒み、水をたいせつにして、自然と共存する中国本来の営みを忘
れてしまった。



そこで重要となるのは、“水を大切に”、“水を汚さない”、“水をキレイに”、の
スローガンの基に開始された日本水生態協会の「中国愛水運動」だ。
この中国愛水運動を中国水学会とともに協力して行うことが合作の大きな柱だ。
そして、もう一つ重要なのが中国水利学会が主催する2013中国水博覧会に
水生態建設エリアを設置して国内外に水生態建設をアピールすることにある。
中国水博覧会は、中国水利部が関係する唯一の展示会であり、水利部関係の
ビジネス展開に繋がる。日本から出展企業を集めてほしいというのが本音でも
ある。
出展募集:http://www.npo-jwg.com/waterexpo.html



中国水利学会との合作覚書の締結が、8月6日付けの中国新聞社の電子版に
載り、新華社網にても配信された。中国でもやっと、国営新聞社の記事とな
ったわけだ。これが翌日、日本にても翻訳されネットニュースに掲載された。
「中国の水汚染問題、解決は日本の経験に学べ、両国の組織が協力協定」
と題されたが、批判的な日本人の反応が多く驚いている。
http://finance.chinanews.com/ny/2013/08-05/5125254.shtml

 現在、中国との関わりは深く、身近な食料品や衣料品、電化製品や自動車
まで様々な製品を中国に頼り、中国は日本製品の重要な輸出先でもある。
そして、中国環境破壊の原因の一端は日本にもあることを忘れてはいけない。
中国産の安価な食料を食べ、ユニクロの服を着るということは、中国に安さ
を求めるため環境対策費を削減させ、環境悪化を増長させている。
そして、その汚水で生産された食料や製品を日本人が輸入している。
さらに、賃金を安くするが故に民衆の生活が向上せず、失業者は反日デモを
繰り返す。中国に対し、批判や文句を言っているだけでは何も解決しない。



 中国人の本来は、自然を尊び、大切にしてきた。それは、多くの文人達が、
詩を詠み、書を嗜み、水墨画などの絵画に残していることから解る。
また、中国の古い庭園や街並みは、自然を巧みに取り入れている。
二十四節気を始めとした季節感や、自然との営みを大切にしてきた中国の人々
の中に、水を大切にする気持ちを取り戻すために、一踏ん張りしてみよう。



暑い日が続くが、天気も中国も思い通りにならないのだから、知恵を使わなけ
れば上手くいかないだろう。
北京の水が、キレイになり透明化すれば互いを認め合うことができるはずだ。
環境に国境はない、水環境改善から日中友好も成せるはずだ!!?

皆さんご協力を!! 

うぉータン | 中国 | 13:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

烏梁素海

   汚染のわけ

烏梁素海をボートで爽快に走り、水域の状況視察、野鳥の観察を楽しみます。 
ボートは時折、アシ原の中を抜けますがアシ原の中には水路ができています。
漁業者と思われるボートを時たま見かけますが、観光地化もされていないため
出会うのは野鳥だけです。

◇アシ原のボート用水路
梁1.jpg

アシ原の中はボートはゆっくり進みますが、時には野鳥が体当たりしてきます。

梁2.jpg

水路のカーブを抜けると、広い水路に出て前方に何やら施設が見えてきました。

梁3.jpg

さらに近づくと、ここが外部からの流入口のようです。
そう言われてみれば、水の色が薄茶色になっており全く透明度はありません。
ボートを岸辺に着け上陸です。

梁4.jpg

今通ってきた、水路を振り返ります。右手にあるのが乗ってきたボートです。
釣り人も数人いるので、陸路からも来ることはできるのでしょう。

梁5.jpg

建物の裏手にまわってみると、ポンプ場のようです。こちらが正面ですが、、、

◇ポンプ場正面
梁6.jpg

ポンプ場への流入水路は、幅は40〜50mはあるでしょうか。
流れがあまりないので、聞いてみると今は渇水期で烏梁素海には流入させて
いないようです。

◇流入水路
梁7.jpg

烏梁素海湿地帯は、周辺の生態系統面を維持するにあたり、重要な作用を発揮
していて、湖の上流の90%以上の農業廃水と生活汚水、工業廃水が流れこみ、
湿地のアシやガマなどの水生植物と微生物が湖水に対して生物による浄化を施
し、その後、黄河に流れた水は黄河の水質の安全を守る役目をしています。
要するに烏梁素海のアシ原などの植生による水質浄化効果を期待して、古くか
ら排水を流入させていたようです。
でも、1980年以降の経済発展により、湿地帯の自然浄化機能では、間に合わ
なくなり、湿地帯の水質汚染が進行しているのです。
その対策として、様々な対策を取られ国際的なプロジェクトも実施されたよう
ですが解決策がなく、いよいよ困ってJWGに声がかかったようです。
12次5カ年計画により、汚染物質の規制が厳しくなったことあり、政府の威信
をかけての水質浄化対策です。
ここに、国連開発計画UNDPも加わり、プロジェクトが行われます。
そう思って、ポンプ場流入口を見れば、水はこの色をしています。

◇流入口の水
梁11.jpg

ポンプ場内部も見学しましたが、内部写真を公開するとおしかりを受ける恐れが
あるので、外部においてあった直径2m以上あろうポンプの羽根を見て下さい。
このポンプが5〜6台あったでしょうか。このポンプがフル回転で汚水を烏梁素海
に流入させているのです。
この汚水水量が流入するのですから、いくら広大な湿地帯でも無理があります。
それよりも早く手を打たないと烏梁素海そのものが取り返しがつかなくなります。

◇ポンプ羽根
梁9.jpg

◇烏梁素海のアシ原
梁10.jpg

もともとは、このような湿地帯はどこにでもありこれらが有機物や栄養塩類を
吸収して、生態系を維持していたことは事実です。それは日本においても同じ
で、そのバランスさえ取れていれば、人と自然は共生できたのです。
しかし、近年の人類の経済発展は凄まじく、自然とのバランスが大きく崩れて
しまいました。その代償は全て自然が負担し、環境破壊となっています。

この内蒙古において、今まさにこの豊かな自然が破壊されようとしています。
この野鳥の宝庫である烏梁素海の自然破壊は、渡り鳥休憩地を無くすだけ
でなく、世界の生態系をも崩します。

JWGは烏梁素海水質浄化プロジェクトを開始します。

みなさん、ご協力下さい!!



うぉータン | 中国 | 14:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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